品確法の概要

揮発油などの品質の確保などに関する法律の一部改正法(改正品確法)

品確法は、バイオ燃料を混合したガソリンや軽油の品質確保を目的としている。
まず、ガソリンや軽油にバイオ燃料を混和する事業者を「特定加工業者」とし、登録を義務付ける。
個人・法人を問わず、自ら消費する場合でもこれに該当する。 更に、バイオ燃料の混合比率の上限が定められた。 これにより、一定濃度(バイオエタノールで3%、BDFで5%など)を超えるバイオ燃料は、研究などの特例を除き使用できない。また、同事業者には製造するバイオ燃料の品質確認を行う義務が課せられる。 自ら、あるいは分析機関を通じ、規格以上の品質を保っているかどうかを確認しなければならない。

ドイツの品質規格 EDIN51606 (抜粋)
  • 引火点            110度以上
  • 硫黄濃度(重量の割合)    0.01%
  • 含有水分量(重量の割合 )  300 mg/kg
  • メタノール濃度(重量の割合) 0.3%
  • 全グリセリン         0.25 %
  • アルカリ濃度(Na+K)     5 mg/kg
  • 第一段階: 生産者
国内の規格(EDIN 51606)もしくはEUの規格(pr EN 142 14)を満たす菜種油メチレスターから製造したBDFをガソリンスタンドに提供することや、抜き打ち検査には協力することが義務付けられている。それに加えて、以下のような遵守項目がある。
  • 酸化安定度を増すための添加剤を加える義務
  • 生産者をはっきり示す商標付け
  • 適切な生産時期:粘度が上がりやすい冬期用の品質を正確に評価するため、冬期は検査を受ける4週間以内にBDFを生産。
  • 含有水分量は、たとえEUの規格がEDIN 51606の限界値(300mg/kg)より緩くなったとしても、現況の300mg/kgを維持。これによって、出荷や流通過程で水分が多少増えても、基準を満たすことができる。
  • 添加剤の使用量は2%まで

当協議会は、上記の法律に基づいてBDFの製造管理をすすめています。