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これは、MIAの語り部であり、実践者である今井清二郎氏が、富岡の青年会議所のメンバーにMIAについての熱き思いをメールでつづったメッセージです。
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 MIA通信 番外編  
 
肩こり防止に、ちょっとひといき抜きましょう。

川柳・狂歌は、俳句・短歌の形式をとりますが、季語や言葉使いや内容にこだわらず、深刻な悩みや心の憂さをユーモアで笑い飛ばします。
≪チーズはどこへ消えた?≫の中に、≪自分が変わるには、自らの愚かさをあざ笑うことだ。そうすれば、見切りをつけ、前進することが出来るのだ。≫というフレーズが出てきましたね。覚えていますか? 分かる気がしますね。自分の愚かさやだらしなさ、能力のなさなどは深刻に考えてもどうにもならないのです。笑い飛ばして、前進しましょう。
ちなみに、以下の[川柳・狂歌]は、中学生のものですが、特に父や母親に厳しい目を向けています。
ばっさりと切り捨てていますが、愛情の裏返しとも見られますね。
少年・少女は、親を愛しているなんて言えない、こんな表現で愛情を表現しているのでしょうね。
そうとばかりは言えないものもありますが・・・・・・

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『 親を見りゃ ボクの将来 知れたもの 』
三笠書房  矢 野 壽 男 著 1925年生まれ 
公立中学校教育歴24年 1972年第1刷


* 家庭とは 父厳しくて母やさし それでいいのだ うちは違うが    (2男)  

* 人なみに 叱られてみたい時もある 俺の親父は 俺がこわいのか   (2男)

* 共通の 話題これっぽっちもありません 父さんいつも 家で寝るだけ   (2女)

* あの親父 大学出たのはほんとかな どうも怪しい 教養のなさ   (3男)

* 珍しく 遠慮しいしい父がくる 母子団らんの なかに入れてと   (2女)

 父親の 面影うすく14年 お嫁に行くとき 泣いてくれるか   (3女)

* 父親の エラサ一度は 見せてくれ   (2男)

* 親をみりゃ このオレの将来 知れたもの   (3男)

* 疲れたと 言わぬ日はなし 父は駄目   (2女)

* ズルイ奴 図々しい奴 こすい奴 学校と反対 えらくなる奴   (3男)

* パパきらい おナラ歯ギシリ クシャミ・アクビ   (2女)

* 出張が 多くて父は離れいく 今は居る時 妙にシラケル   (2男)

* エライよな 父さんエライよ東大卒 いつもご自慢 だが俺はオレ   (1男)

* 芸人じゃ ないんだよ親父 親なんだ 駄洒落 ふざけっこ もうたくさんだ   (2男)

 

* 親父から このひと月に聞いたのは 「ヨオッ」と「元気か」と 「勉強しろよ」   (2男)

* 社用なら 親子のエンも切るのかよ 約束なんか いつも破って   (2男)

* おばあちゃん 邪魔にしている父なのに 親の言うこと 守れ守れと   (1女)

* 世の中が 悪すぎると父怒る でもそれだけで 何もせぬとは   (3女)

* エライ人 忙しいのはわかるけど 出世もせぬ父 今夜も遅い   (3女)

* お父さん たまには聞いてよ 子の話   (1女)

* 遺伝かな 仕方がないけど父に似て 僕もまったく ママに弱いな   (1男)

* 朝刊の 記事を親父に話しかけ その無知無関心 シラけた夕飯   (3男)

* ちょっと聞き 父の知能を試したら よくまあ大人 常識はゼロ   (3女) 

* ズレました 父完全にズレました 今やチリ紙 交換にも出せず  (3女)

* エライ人 父にあってはみんなペケ その父さんが なんで平社員   (2女)

* キャアキャアと 一緒に騒げば良い父と 父さんどこか 一本抜けてる   (2男)

* 断絶と 言うほどわれら父と子は 幼い時から つながってはいず   (3男)

* また比較 母は冷たく けなします   (2女)

* 14年 父の無能を吹き込まれ ようやくわかった 母の愚かさ   (3男)

* 子どもとは 母の家来か殿様か 支配されたり チヤホヤされたり   (2男)

* 母さんは よほど勉強に恨みあり 私に仇を 討たせるみたい   (2女)

* 人権は 親子の仲ではないのかな 僕の人生 母が左右す   (3男)

* 何がいい 夕食前にいつも母 希望を聞くよで 実は無計画   (2女)

* 無責任 絵に描いたのがわが母だ 忘れたゴメン ゴメン忘れた   (2男)

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以上は、一冊の本の中から、勝手に私がひろいあげたものです。
心当たりのあるものは、笑い飛ばして、前に進みましょう。
 
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2001.4.22    今井清二郎

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