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このコーナーはMIA(Manegement In Action)の紹介コーナーです。MIAは若き経営者の経営能力開発を目的として長野県の小野正孝氏(ムーチョ小野)のもとに集まった今井清二郎を始めとする数人のメンバーが開発したプログラムです。今回はMIA(Manegement In Action)開発の中心となった今井清二郎氏のMIA十訓をとりあげてみました。

なお、MIAの開設をした本、「MIA HAND BOOK」定価2、000円送料別A5版・200ページをご希望の方はkurimoto@soeinet.or.jpまでご連絡ください。
 
MIAとは?  
     

MIA十訓

   
  21世紀のものの見方考え方  
   
  MIA言葉のくすり  
   
  MIA通信  
   
   
   
     

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  MIA十訓      
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チェック・プラン・ドゥ!小さなサイクルから大きなサイクルへ スパイラル運動が大きな成果を獲得する。
 

チェック プラン ドゥは,MIAのキーワードである。行動へのプロセスを最も単純化し、これ以上単純化できないというぎりぎりのプロセスがこの3つである。企業経営は毎日毎日行われる決断の量と質が命である。毎日何十と行われる決断の質を高めるために、最低限チェック・プラン・ドゥの3つのプロセスに分けて、それぞれを順次実践する。小さなスパイラルから一歩づつ大きなサイクルへと、逆円錐形に拡大していくスパイラル効果によってより大きな成果が獲得できる。

 
           
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心に起点をおけ、MIAを知ったその日がもう一人の自分の革命記念日。
 
同じ一人の人間が、消極的な発想の時には平凡な時を過ごし、何かにモティベーションを受け、積極的な発想をしているときには、人が変わったように猛然と行動を起こす。あたかも、自分自身は2人のまったく異なった人間が同居しているかのごとくだ。人生の成果は、この二人の人間のうち、どちらの人間で生きた時間が長かったかによって決まる。大きな成果を得たいと思うなら、積極人間で生きる時間を長くしなければならないMIAは積極人間への自己革命を期待するプログラムだ。
 
           
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企業は生き物だ。次なるパターンを先取りして弱点つぶしに全力を尽くせ。
 
企業は有機体、つまり生き物としてみるのが最もわかりやすい。生き物ゆえに、生まれ、育ち、老いていく。この宿命から逃れる事はできない。ただし、生き物と違って,組織としての特徴も兼ね備えている.それは若返り、生まれ変わる事も出来る、ということだ。「創生期」「発展期」「成熟期」「衰退期」[再生期」、それぞれの期に、特徴的なパターンがある。その上、企業の生々流転はそれぞれの理由によって、同一の期にとまる事ができない。だからこそ、次なる期に向かって目標が次々に生まれてくる。そして企業は、弱点が顕在化する事により、崩壊していく。現在の特徴は、時期の欠点となる要素が極めて多い。つぎなるパターンを先取りして、弱点を一つ一つ、つぶしていこう。
 
           
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高き目標を抱き成功の旅人となれ!それが人生のロマンだ。
 

成功は旅である.一つの目標を達成して、それに満足ことなく、より高き目標に向けてチャレンジしていく。それは人生に夢とロマンを抱き続ける人にのみ可能な成功への旅路である。ロマンとは一生かかって実現したい夢を持つ事。また、一生かからねば実現しない夢を持つこと、である。
 
         
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目標は紙にかけ、数字とモノサシを使え、優先順位をつけろ、見えない目標は空転する。
 
自らあげた目標はCHECK,PLAN、DOのプロセスによって、必ず達成できる。必ず達成するためには、目標が常に明確になっていなければならない。そのためには、あげた目標が変化しないように紙に書きつけより具体性を持たせるために計数化し、達成期限を必ず決める。そして、何からは始めたらよいのかの順位づけをしなければならない。目標が実現しないのはたった1つだけ。自らあきらめたときである。
 
         
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企業に信仰を広めよ。止まることない、品質向上こそ企業の命だ。
 
企業活動は全て人類の向上に対する貢献である。したがって、よりよき商品のみが顧客の指示を受ける。これは、企業にとって永遠・絶対的なテーマである。この理念がどれくらい組織員に理解されているかが企業の栄枯盛衰と直接結びつく。品質向上への信仰は、まずマネージャーから一念発起しなければならない。
 
         
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知識に終わるな認識を高めよ。単なる知識は自らを、まして他人をモティベートできない。
 
単なる知識は行動に結びつかないばかりか、時には目標を複雑化し、行動否定型人間をつくる。認識なきところに信念(行動)なし。得た知識は、そのままでは役に立たない。実践、体験する中から、自らの五感によって確認した知識(認識・小さなさとり)が人間を、行動へとモティベートする。
 
         
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ノウハウは真似して習って、盗み取れ。宝庫の前で腕組みするな。
 
ノウハウ(実際的知識、技術情報、スキル)は一生ただで使えて、成果は無限に大きい。まさに、宝物である。宝ものを前にして、これは他人が作ったものだから・・・、と躊躇する必要はない。さっそく手に入れよう。人類の進歩は、ノウハウの歴史である。進歩する人間は,みな、先人がつくりあげたノウハウを貧欲に自らの中に取り入れ、実践した人々だ。
 
         
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すべての原因には、結果があった。何もしなければ何も起こらない。
 
だから原因づくり。結果を見ると、その中に必ず原因があった事は誰にでも理解できる。しかし、原因の中に、結果を見極める人は少ない。結果だけに、一喜一憂する事なく、原因づくりをし続ける人が、この世の成功者となっている。「何もしなければ何も起こらない.何をしても損するということはない。」という言葉をかみしめよう。
 
         
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始める事より続ける苦しさ、こつこつと繰り返し行え、そして、毎日前進せよ。
 

新しいことを始めたときは、新鮮な感覚で熱中できる。しかし、成果には、時間がかかる場合が多い。時間の経過とともに創始の精神が希薄となり、ほかの目標も生まれてくる。続ける事が苦しくなってくるときが必ずやってくる。そのとき歯をくいしばってやり遂げる事が出来るか否かが、成功者の条件だ.より高きマネージャー像を鮮明に心に描き、毎日考え続ける事。こつこつと繰り返し行う事の中から大きな展望が開けてくる。

 
         
           
   
           

 

UPDATE 3/01/97