一般的な商業用油(サラダ油など)の作り方 |
日清オイリオホームページより |
世界各地から油の原料になる種をほとんど輸入しています。国産菜種は0.1%以下。90%はカナダからでその内の80%が遺伝子組み換えキャノーラと言われています。もちろん化学肥料と除草剤いっぱい使っています。
そうして日本に来た油の原料はメーカーへ。 |
1.抽出
まず最初は大きな搾油プラントで搾るようです。残った絞りかすをノルマルヘキサンというベンジン用の薬品に溶かし込みます。ノルマンヘキサンは比較的強い急性毒性があり、多発性神経炎、肝機能障害といった慢性毒性も指摘されています。
ノルマンヘキサンなどの加工助剤は、最終的に食品に残らないよう除去が義務づけられていますが、完全に除くことは不可能だと指摘されています。
油分の少ない大豆はいきなり薬品で抽出します。
抽出後のカスはなんと醤油メーカーに行き「脱脂加工大豆」の名前で醤油の原料となり、このような原料で作っているにもかかわらず、本醸造のラベルが貼られます。
※ノルマルヘキサン…灯油やガソリンなどに含まれる。ベンジンの主成分 |
2.脱ガム
このHPにはありませんが原油にはガム質やリン質が含まれています。この澱を取り除くのにリン酸、クエン酸、ショウ酸などで除去します。
日本の老舗の菜種油マーカーでは酢を使って澱を取っているところもあります。(その後湯洗いで酸をなくします)
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3.脱酸
酸性の原油をカセイソ−ダなどでアルカリ処理を行ない中和させます。 |
4.脱色
漂白剤として、活性白土という土を加えます。
これは研磨剤などの原料にもなるものです。
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5.脱ロウ
沈殿プラントでロウ分や固形物を取り除く工程のようですが、ここで使う薬品には触れていません。 |
5.脱臭
(臭いのある油は敬遠されるのでしょうか。メーカーではわざわざ油の香りを消しています)
230度〜240度の温度の高温水蒸気で処理します。
かつてはPCBが使われたこともあります。
このPCBが製造中の油にもれ、数多くの中毒患者を出したのが、有名なカネミ油症事件です。
現在はPCBは使われていませんが、カセイソ−ダなどいろいろな劇薬が使われています。
こうして、化学的に精製された油ができあがります。高温のために必須脂肪酸が壊れてトランス脂肪酸ができてしまいます。
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出来上がった一般的なサラダ油は、栄養も失われ、味も風味もなくなった油が大量生産、短時間でのコストダウンでスーパーで安く販売されます。 |