ぐんまバイオマス利活用地域協議会のあらまし

地域協議会とは

 国が進める「バイオマス・ニッポン総合戦略」(平成18年3月31日閣議決定)を受け国産のバイオマ ス由来の輸送用燃料(バイオ燃料)の利用促進を図るための具体的な道筋をつけるために、実用化に向 けたモデルを示すことを目的に「バイオ燃料地域利用モデル実証事業」が農林水産省において制定され 全国各地でこの事業が進められております。

菜の花エコプロジェクトと県内のバイオ燃料活用の現状

 群馬県では平成17年度より「菜の花エコプロジェクト」が始まり平成20年度では県内9団体が取り組 み、遊休農地解消のために油糧作物栽培と廃食油の回収からBDF製造委託を行っております。さらに市町 村(富岡市、沼田市、渋川市、前橋市、伊勢崎市、桐生市、太田市、館林市、昭和町、玉村町、安中市 、甘楽町、川場村、中之条町)で廃食油の回収が広がり、給食配送車などへの活用が進んできました。 また尾瀬国立公園の乗合バスでのBDF使用や、バス会社での活用も広がっており、家庭から排水に流れ出 す廃食油をクリーン燃料として再利用し、CO2を削減する取り組みがすすんできました。

NPO法人環境リサイクルサポートの役割

 これらの取り組みが発展してきた要因としては、県民の環境意識の向上、CO2削減に対する理解の深ま りとともに、NPO法人環境リサイクルサポート(玉村町・須藤浩之理事長)におけるバイオディーゼル燃 料製造技術の確立とそのプラントの開発を独力で進め、県内の自治体や団体、法人の需要に対応してき たことがあります。
 この間の廃食油回収の取り組みは今後さらに進見通しで、現在のプラントの処理能力(日産1600リッ トル)では対応することができなくなっております。群馬の廃食油の回収はまさにNPO法人環境リサイク ルサポートに支えられているのが現状となっております。
 上記の事情を踏まえ、農林水産省の「バイオ燃料地域利用モデル実証事業」を群馬県で行い、地域協 議会として取り組み、運営することとなりました。

農水省の認可を受け協議会が始動

 本年5月に準備会を立ち上げ、農林水産省に補助金の申請を行った結果、6月4日に認可され、7月 9日にウェルサンピア高崎(群馬厚生年金健康福祉センターサンピア高崎)にて設立総会を行い会を発 足させました。
 今後はこの協議会の事業として、バイオディーゼル燃料の原料収集から燃料供給を行うこととなり、 官民共同の取り組みを発展させて行くこととなりました。

【参加団体】
富岡市、渋川市、伊勢崎市、甘楽町、菜の花プロジェクト関係(菜の花 プロジェクトin甘楽、 猿ヶ京ネットワーク、NPO法人鼻高町をきれいにする会)、環境カウンセラーズ群馬、 株式会社環境システムズ(高崎)NPO法人太田ECOLIFE、NPO法人利根沼田地域ボランティアセンター NPO法人環境リサイクルサポート、学識経験者(宝田恭之 群大工学部教授)その他増員予定