浸漬脱脂


しんせきだっし


浸漬脱脂
文字通り、浸漬して脱脂をする工程。簡単に言うと、家庭用の食器の洗剤や洗濯用の洗剤の兄貴分を水に溶かして、適当に加温して用いる。ただし、処理をするときに人の肌に触れるものではないので、より洗浄能力の強力な薬品を用いる。グリス類も良く溶ける。
高アルカリ、中性、高温タイプ、低温タイプ、鉄用、非鉄用、低発泡性等使用条件や素材、環境負荷によって処理薬品の種類が分かれる。最近は、地球環境保全型の低BODタイプのものもある。なお、溶剤洗浄、エマルジョン洗浄は、「浸漬脱脂」から省かせていただきました。
高温タイプ

炭酸ソーダ、オルソケイ酸ソーダ、・・・界面活性剤を単独または組み合わせた水溶液を加温して被めっき物を浸漬・洗浄する。油は一般的に温度が高いと粘度が下がるために、高温のほうが油の落ちが良い。また、高アルカリのほうが洗浄力が高いため、か性ソーダを入れる場合もある。高アルカリタイプは洗浄力は抜群だが、両性金属やその合金は高アルカリでは金属が溶け出してしまうので、中性タイプを用いる。

洗濯機では、洗浄性を増すために、水流で品物を回転させているが、浸漬脱脂でも揺動やブロア等で品物を揺動したり液を流動させて洗浄力を向上させる場合がある。この場合は低発泡性の薬品を用いる。(泡公害の防止のためにも、最近は泡ので易い薬品は嫌われてようだ)
また、油を乳化させて取る、乳化タイプと分離浮上させて取る浮上タイプがある。薬品の寿命が長い、油を分離して取れるので排水への負担が少ないなどから分離型が最近のメーカーのウリ。しかし、しっかり管理しないと浮いた油が製品に再付着し不良が出る場合もある。

低温タイプ

省エネルギー(電気、重油、ガス等)商品というのがウリ。ただし、直接材料費は省マネーにはならない。
一般的に薬品濃度も高く、値段も高い。また、粘度の高い油も低温では落ちにくいが、最近はかなり性能の良いものもある。特に温度の上げられない構造物を含む(塩ビ等)バレル等で低温で用いるのには、低温タイプの方が洗浄力優れる。始業時の加温時間が短縮できる。時短社会向き?



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